親愛なるあなたへ
「人事尽くして天命を待つ」という言葉があります。
できる限りの努力をしたら後は天におまかせする。
意味はオーケーですね。
ところが、これを何か裁判を受けるような印象を持ってしまうことがあります。
やれるだけのことをやったから後は天がその判断をくだす。
それを待っているというイメージを持つのです。
だから努力して上手くいかなかった、結果が出なかったら急にガクっときて泣き言に走ってしまう。
自分の運命を呪う。
神様の悪口を言う。
そうやって潰れてしまう人がいます。
もともとこの言葉は、物事が上手くいくように作り出されたのですよ。
というのも、人間が一人でできることは知れている。
いくら努力が大切だといっても、人間の努力だけでできることは知れている。
だからできるだけの努力をしたら、後は神様にお願いする。
祈る。
それはつまり、大いなる存在の力をお借りするということです。
それがどういう流れか、大いなる存在の力を借りれるか借りられないかの裁判に立たされる意味合いになってしまった。
本当はそういう意味ではない。
人事を尽くしたら、あとは「神様、上手くいくためにひと肌お願いしますよ」とお任せする。
大いなる存在を認めてその力をお借りする。
ある意味、こちらからの一方的なお願いなのです。
それでいいのですよ。
ところが神様はすごい存在だから一方的にお願いしたら失礼だ。
何か自分が裁かれている感覚になる。
神様はね、そんなちっぽけな考え方を持っていないのです。
天命を待ってもし上手くいかないなら、何かが間違っているのです。
努力の仕方かもしれないし、方法論かもしれない。
もしかしたら自分の道ではないのかもしれない。
とにかく、宇宙は間違えないのですよ。
人事を尽くせば、宇宙は必ず味方をしてくれる。
それが「人事を尽くして天命を待つ」。
このことが分かれば、きっと全てが上手くいきますよ。
by You