親愛なるあなたへ
人間の苦労は興味深い。
辛いことは辛いことだと思っています。
それさえなくなれば大丈夫だと思っている。
ところがそうではなさそうだ。
簡単に言うと、苦労とは八方塞がりで逃げ道がないのです。
だから苦労になる。
でも、もしいつでも逃げられると思えばそんなに辛くない。
これが不思議なところです。
人間が苦しいと感じるのは「ずっとこのままなんじゃないか」と思うからなのですね。
内訳ではないのですよ。
たとえば、真夏の夜に寝苦しいからクーラーをつけたい。
でもクーラーが嫌いな人もいます。
一生懸命温度を下げた努力が体にキて割に合わない電気代に涙するという。
そしたら寝苦しくてもクーラーをやめます。
何も考えなければ灼熱地獄を恨むけど、冷えが万病の元だと分かるとそんなに辛くなくなる。
さらに言うと、いつでもクーラーをつけられるんだと思えば全く辛くなくなる。
これがキモなのですよ。
もし辛いことがあったらいつでもそこに戻れる、そういう「素」があったらいいですね。
辛くて辛くて自殺したい。
でも自殺は怖い。
自殺も怖いけど生きてるのも地獄の苦しみ。
そんなときはこう考えてほしいのです。
まずはその状況がどう自分にトクなのかを考える。
そして、生き地獄から自殺を選びそうになったとき、生き地獄でも自殺でも、将来必ず安らかな時が待っている。
苦しみが永遠に続くことは絶対にありません。
魂は輪廻転生を繰り返してひたすら安らかな方に向かっているのです。
もちろんね、自殺はしちゃいけないんですよ。
自殺するとラクになるとみなさん思ってらっしゃるんですけど、どうもそうではなさそうだ。
ただ、たとえ自殺してしまっても、その苦しみが未来永劫続くことはありません。
自殺した魂も必ずそこから何かを学んで神に近づくようになっているのですから。
自分には安らかに戻れる場所がいつも待っている。
このことを是非知っておいてほしいのです。
by You