プラス思考が何故叩かれるか。

親愛なるあなたへ

最近、自己啓発系のセミナー予告や本の案内を見てると思うことがあります。

それが「プラス思考は時代遅れである」というもの。

中身を見てないので何とも言えないのですが、おそらくこうではないかと思うところを書きたいと思います。

まず、プラス思考は必ず必要です。

この世の仕組みはシンプルですから、自分の投げかけたものが返ってくる。

それが原則です。

ところが、それに加えてもう一つだけ法則があります。

それがバランスの法則。

自分の投げたものが返ってくるけど、バランスを取りながら投げないと軌道がブレてしまうのですね。

野球もそうでしょう?

しっかりと地面に足つけて投げています。

あれがトランポリンの上だと試合の面白さの意味が変わってしまう。

ちゃんとバランスのもとに投げないと上手くいきません。

難しい言葉を使うと、それが中庸である。

ちょうど中間。

何にでも中間があります。

すると、「やれば何とかなる」「次は何とかなる」と思っても、リスクを考えなかったり地図もなしに山道に分け入っていくと失敗する。

これがおそらくプラス思考が叩かれる理由だと思うのです。

サラリーマンや公務員の多くは安定を望むから、ずーっと安定の方に偏ってるため成功できない。

でもやる気のあり過ぎる人、失敗の原因を探らず前だけ向く人も成功できない。

冒険と安定の、ちょうど中間があります。

プラス思考とリスクヘッジの、ちょうど中間があります。

どっちにも触れてはいけない道。

それが成功の道である。

だいぶ前に「不安定さを定着させる」と書きましたけどそれと同じこと。

これが手に取るように分かるとフラフラした生活でもそんなに怖くありません。

中庸の原理が分かると安定の方に偏るのもマズいから、会社にずっといるのも決して安全ではないことが分かります。

その会社が将来どうなるかなんて分からないですからね。

かといって世の中無慈悲かというと、必ず何とかなるから会社を去らねばならないのを怖がることもない。

前向きと心配事のどっちにも偏らずにちょうど真ん中をフラフラ行く。

言葉では決して伝わらない感覚だと分かっていますが、これがミソだと思います。

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