親愛なるあなたへ
私は離婚歴があるのですが、ちょっと変わった別れ方をしています。
「どうしてそんなに仲がいいのに別れるの?」と言われたものです。
周りから見ても意味が分からなかったのでしょう。
全財産を奥さんにあげるのも「何でそんなことするの」と。
最後はお互い手を振ってふざけて笑いあって新幹線のホームで彼女を見送りました。
まあ、お互いの生き方の違い、みたいなところなのでしょうけれども、それでも私は彼女を今でも愛しています。
また一緒になりたい、ということではなく、彼女の幸せを心から願っています。
これも言うと恥ずかしいのですが、彼女は「ひーちゃん」と言うのですが、ひーちゃんは私に本当の愛を教えてくれた人です。
本当に純粋で清らかで、いまだにあんな女性がいるんだなと(笑)驚いてしまうほどの方です。
いや、他の女性の皆さまが「純粋でない」わけでは決してないのですが・・・
ひーちゃんには、本当に私なんかよりずっといい男と幸せになって、私のことなんか忘れて、もっともっと幸せになってほしいと思う。
ああ、これが本当に「愛する」ことなんだなと、自分でも驚いています。
私はもう結婚はお腹いっぱいなのですけど、もし来世結婚するなら彼女とします。
彼女とは燃え上がるような恋愛ではありませんでしたけれど、静かな、とても心地よい時間でした。
彼女の友達が私たちが歩いているのを見て「なんかあの辺がキラキラしていると思ったらひーちゃんだった!」と言うほど相性が良かったのだと思います。
色んなことがありましたけれど、「ああ、運命の絆ってこういうのを言うのだな」としみじみ実感します。
最近、「死んだ後どうしようかなぁ」などと何とも不躾な計画を練ってみたのですが、ふと「ひーちゃんの守護霊さんになりたいなぁ」とぼんやり思いました。
幸せになる姿を見守りたい。
いつまでも彼女の幸せを見守りたい。
それが私の喜びである。
これが愛情か。
守護霊さまの愛情なのか。
そんな不思議なことを考えました。
あなたには、あなたがどんな人であっても、ずっと昔からあなたをずっとずっと一途に愛して大切に思ってくれている人がついています。
必ずです。
だから、たとえ一人だとしても怖いことなんか何にもありませんよ。
by You