一応のもの。

親愛なるあなたへ

私は「自信」というのは人生で最も大切なものだと考えているので、色んな角度から検証してきました。

自信はあった方がこれは絶対にいい。

だから、自信がない、あるいはあやふやなときにはこれは自信過剰になるくらいまで育てた方がいいと思います。

そして今度、それが分かったなら、次は「自信はみな一応のもの」というバランスを取ってみては、と思うのですね。

世の中に絶対の自信、絶対の確信というのはそうそうありえないわけで。

「オレにまかせておけ」と胸をたたくようになったらこれは相当に危険である。

間違いや失敗が起こってくる。

そもそも、なぜそこまで人は自信に執着するかというと「自信を失いたくない恐れ」から来るように思うのです。

だから自信過剰も一種の恐れである。

世の中のことが見えてきて、人間の心理構造も分かるようになり、自信というものの姿が明らかになってきたのなら「みな一応のものである」と付け加えれば、その恐れすら払拭できるでしょう。

by You