親愛なるあなたへ
相手のことを思って真実を言わないのは、これは情愛なのだろうか。
もちろん情愛は大切である。
腹心の友のためにウソをつくのは一つの情愛であろう。
犯罪者の子供を親がかばうのは、覚悟を持った情愛であろう。
その否定されぬ複雑な心情もあることを認めながら。
だが普段の日常生活で、情愛に流され、閉鎖社会の通念に飲まれ、一般的倫理の上に物事を話し合っても真実が見えてこないのではないか。
手さぐりの人生で不安を思うのが人間の常であるのに、そこへ真実から目を意図的に遠ざけたなら、それで幸せをつかめる日が果たしてくるのだろうか。
真実を知るのは人間が幸せをつかむための最後の扉であるように思うのです。
いつもお互いのために真実を語り合いたいものです。
by You