近代化学始まりの地。

親愛なるあなたへ

日本で近代化学が始まったのが大阪だ、という話を1年前のちょうどこの時期にも書きまして。

近代日本化学の幕開けである理化学高等専門学校「大阪舎密局(せいみきょく)」。

その跡地へ行ってきました。

大阪城のすぐ近く、大阪府庁や大阪府警察本部のある敷地の一角にひっそりとあります。

大通り沿いに位置し、その大通りに並んで伸びる歩道の一部が何かを避けるようにグニャリと曲がっています。

大木とそれを取り囲む草木に阻まれ歩道側からは中が見えないため普通はそのまま通り過ぎてしまうかもしれません。

しかし大通り側にちょっと失礼して中を覗くと、そこには樹齢数百年はあろうかという巨大な御神木と、小さな祠、そして「舎密局址」の文字。

完全に個人的な感情ですが「ここから全てが始まったのだなぁ」と。

朝の通勤ラッシュの「変な人だな」という人々の視線を尻目に、一人何ともいえない感慨にふけっておりました。

中に入り、自らの生業への感謝とこれからの夢そしてこの世への貢献を心に誓う。

周りが都会ど真ん中であるのにほんのこの一角だけが清浄な霊気に包まれる。

毎回思うのですが、寺社仏閣やパワースポット、由緒ある史跡の結界というのは本当に不思議なものですね。

気持ち新たに、使命を果たそうと思います。

by You