神秘と人情の秘湯。

親愛なるあなたへ

八丈島は西山(八丈富士)と東山(三原山)の二つが噴火してひょうたんの様に連結した、現役の活火山です。

そこには自然から送られる天の恵み、温泉も豊富に点在します。

しかも、きちんと整備された、源泉掛け流し・・・いや、源泉「溢れ流し」と言わんばかりの豊富な湯量を誇るなんと「タダ」の温泉もあります。

末吉地区にあります激シブ系の「洞輪沢(ぼらわざわ)温泉」

まず漢字が読めません。

その辺から秘湯感が。

こちらは、一見港に併設された公衆トイレ(?)のようにも見えるのですが、ぬるめ(人によっては物足りないかも)でゆっくり入れ、何よりも二つの給湯口からダバダバ注がれるその圧巻の湯量。

加温も加水も何もない、できたて、そのままの「源泉」。

さらに、こちらだけは八丈島内の他の温泉と泉質が180°違い、目の前が海なのに全然塩気がないのです。

肌触りが柔らかく、優しい。

その不思議さに外見が公衆トイレ(笑)でも秘湯と呼ぶに相応しいでありましょう。

そしてもう一つ、中之郷地区にあります、大自然の中に突如として現れるこれぞ名実ともに「秘湯」。

それが「裏見ヶ滝温泉」

豊かな自然に囲まれる山間の道を車で走らせると突如として看板が出現。

その脇にある階段を下っていくと大阪人としての言葉を借りれば「これが無料!?」

眼下には南国ジャングルに来たかのような緑の中を滝が水飛沫をあげる大パノラマが広がり、岩肌剥き出しの壁、にも関わらずしっかりと整備された屋根と更衣室、そして冷水用シャワーまである。

男女混浴、水着着用なのですが、ここは是非とも。

無料が誠に申し訳なくその辺りのゴミを持って帰りましたけれども(相場にあってるのか?)。

そんな神秘と人情の秘湯を有する島、八丈。

かつて東洋のハワイを称される盛況から時は流れ、今は人口の流出が多くなっている現実なのだそうですが、温泉好き、秘境好きの方の来訪含め、再び活気が戻ってきますことを心から願ってやみません。

皆さま、是非行かれてみては。

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