悪口を言わないのは、自分のためなのです。

親愛なるあなたへ

「悪口を言ってはいけません」と教わります。

何故なのでしょう。

相手の心を傷つけてしまうから、という話はもっともです。

しかし、競争社会では、もっと複雑な背景のもとで悪い情報が使われますから、「相手の心が傷つくから」という一元的な見方ができなくなります。

悪口は「否定」とは違います。

世の中にはビバークしなければならないときもありますから、「否定」は大切な武器です。

悪口を言うというのは、制限をかけることです。

相手の行動に対してではありません。

自分の行動に制限をつけてしまうのです。

悪口を言う人は、相手がどういう状況で、さらに自分がどんな心情で悪口を言っているのかを、よく分かっています。

普段考えなくても、深層心理でしっかり認識しています。

すると、自分が相手と同じ状況を作り出したくても、周りから悪く言われることを誰よりも知っているので、できなくなってしまうのです。

「新人のくせに自分の意見ばっかり言って」と言っている人は、専門外の分野でプロジェクトを立ち上げたり、組織改革したいと思っても、できません。

「あの子ちょっとカワイイからって調子に乗って」と言っている人は、自分がキレイに、魅力的に、モテモテになるチャンスを必ず逃してしまいます。

悪口を言わないのは、自分の可能性を大切にするためなのです。

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