フリーターになるのは、社会勉強だ。

親愛なるあなたへ

僕は今、フリーターです。

正確には、「正社員候補」です。

会社には、試用期間というものがあります。

その人の会社における適正を見定める期間です。

僕の会社の試用期間は3ヶ月です。

でも、僕は社員に認められるまで、4ヶ月かかりました。

4ヶ月目で、正社員への打診が店長からきました。

でも、僕は断りました。

自分の技術が追いついていないな、と感じたからです。

ですから、長期雇用見込みの採用で雇用保険に加入してはいますが、実質、時給取りのフリーターです。

フリーターをバカにする人がいますが、とんでもありません。

誰もがフリーターになれるわけではないのです。

一見、フリーターには誰でもなれそうな気がします。

今の仕事を辞めればいい、と考えるのです。

でも、フリーターで生活していくためには社会のことを知らなければなりません。

年金・健康保険制度と変更手続き、住民税制度と特別徴収から普通徴収への切り替え(支払いが無理な場合は分割手続き)、雇用保険制度(再就職手当含む)、ハローワークの存在とシステム。

給与が格段に異なってくるので、税金も一度自分で計算してみないと目算がつきません。

その他、住居やクレジットカードについても、会社員時代とは対応が違います。

経験上、フリーターになるためには、最低これくらいは知っておかなければいけません。

所得税と消費税をしっかり納めて満足しているようでは、フリーターにはなれないのです。

フリーターというのは、社会的な地位が低い。

僕はそれを否定するつもりはありません。

不安定だからです。

不安定な人を相手に商売が成立するほど、世の中は甘くありません。

でも、僕はフリーターになってたくさんの社会勉強をすることができました。

フリーターには、エネルギーのあるフリーターと、エネルギーのないフリーターの二種類います。

エネルギーのあるフリーターには、夢があります。

世間体がフリーターなだけで、志は一流なのです。

フリーターの人の全てを、バカにしない。

by You