親愛なるあなたへ
人間は、話に色をつけるのが大好きです。
実際の経験よりも3割上乗せして話すのです。
「若い頃はみんなを従えてブイブイいわせてた」と話すオヤジの実話が、ちっちゃなサークルでの飲み会の一発芸の話だったりします。
世の中にあふれる情報は、それこそ色を重ね塗りしたものばかりです。
「自分はこんなにすごいんだぞ」と周りにアピールしたいのが、人間です。
僕も自分自身に興味があってタレント性が強いので、人に話をするのが大好きです。
でも、話は実話とトントンになるようにしています。
それ以上の色をつけても意味がないからです。
分かる人には分かるので、深く突っ込まれて実話の中身が薄かったりすると、逆に恥ずかしくなってしまいます。
僕が気づきで書いている実話も、トントンです。
自分の「気づき」ですから、色をつける必要がありません。
でも、話の面白さは、実はトントンではダメです。
話をもっと濃く、深くするには、実話よりもいくらか減らして話すのです。
話を圧縮するのです。
圧縮するので、見た目は薄くなったような気がします。
でも、本当は割増しして話したい内容を圧縮することで、真実がより濃密になるのです。
裏話のコーナーで「実は・・・」という話題が出ると、深いな、と感じます。
僕も、話を圧縮する方法を、勉強します。
by You