できたら褒める。できるまでは、もっと褒める。

親愛なるあなたへ

人を育てるとは、相手が充実感を感じられるように手助けすることです。

厳しく叱っても、そこに充実感があれば、いいのです。

褒めても充実感を与えられなかったらダメです。

一番勘違いされているのは、できたら褒めればそれでいいと思われていることです。

できたら褒められるのは嬉しい。

でも大切なのは、できるまではもっと褒めることです。

リーダーは、相手が乗り越えようとしている壁を応援してあげなくてはなりません。

乗り越えるのは本人なので見守るしかありませんが、応援することはできるのです。

できるまでは何も言わないで、できたら「やればできるじゃないか」と褒めるリーダーがいっぱいいます。

できたときに褒められるのはもちろん嬉しいですが、できた本人は「やればできる」と自覚しているので、効果は意外に薄いのです。

スランプにハマッて、どうしてだろう、と悩んでいるときに励ますことのできるリーダーが、本物のリーダーです。

泥沼にハマッているとき、部下はリーダーを一番必要としているのです。

できてしまって必要ないときに「できるじゃないか」と褒められても、見守ってほしい肝心なときに何も言ってくれなければ、リーダーはいらないのです。

できないときに「お前はこれができていない」と言われても、部下のモチベーションは絶対に上がりません。

できていないのは誰よりも分かっているからです。

それで育つ個性もありますが、つぶれている芽もいっぱいあります。

リーダーは人を育てるのが仕事ですから、せっかくのエネルギーを無駄にしているのです。

できたら褒める。

でも、スランプにハマッているときはもっと応援する。

それが、一流のリーダーが見失ってはいけない一番大切な視点なのです。

by You