飲み物には、魂が入る。

親愛なるあなたへ

料理は作る人によって味が変わります。

でも、飲み物も作る人によって全然違うのです。

サービスする人によって味が変わってきます。

テクニックの問題だけではありません。

美味しそうにビールをつぐ人のビールは、美味しいです。

仕事だから仕方なくやっている、怒られて嫌々やっている人のビールは美味しくありません。

僕は、どんなに忙しくてもお客様には美味しく飲んでいただきたいと思いながら作っています。

メチャクチャ忙しくてパニックになりそうでも、飲み物を見ている目は輝いています。

今の心の状態が飲み物に入ることを知っているからです。

僕が飲み物を作るときには、一呼吸置きます。

はじめにではありません。

できた後にひと呼吸置くのです。

心の中で「美味しくな〜れ」と言います。

魔法をかけるのです。

すると、お酒がメインのお店ではないのに「このレモンチューハイ美味しいわ」「あのお酒、何っていうの?」という会話が始まります。

幸せの魔法をかけると、変わるはずのないものまでが変わります。

幸せのお酒で酔っぱらっていただけるのは、本当に光栄です。

by You