サラリーマンの心理構造。

親愛なるあなたへ

日本人のほとんどはサラリーマンです。

サラリーマンをやってるとサラリーマンの思考形態になります。

不思議に思うかもしれませんけど、独特の思考形態がそこにはある。

日本人の大半がそうだから、数の原理から言えば「普通」なのかもしれないけど、この「普通」の思考形態で苦しでいる人がたくさんいるのです。

自分の意見を言えないときもある。

社内政治にエネルギーを割いてしまうこともある。

イジメやパワハラ・セクハラ、それ以上のものがあるかもしれない。

「こんな職場いつか辞めてやる!」

誰もがそう思います。

ところがほとんどの人は辞められないのですよ。

いったいどうしてなのか?

それがサラリーマンにとっての「普通の思考形態」なのです。

私たちは糧を得るために職場に行きます。

もし、たくさんのお金があったらいつでも辞められると思っています。

でも実際はどんなにお金があっても辞めることができないのです。

何故かというと「一人になりたくない」。

職場に行くと職場での人間関係ができあがります。

それがいいものであれ悪いものであれ、関係ができている。

その関係が壊れるのが怖いのです。

悪いものであればすぐにでも断ち切りたいと思うかもしれませんが、これができないのです。

人間の心は不思議なもので、毎日毎日同じ環境にいるとそこから離れることに抵抗するようになる。

だから、悪い関係は悪い関係で、関係があること自体に満足している。

それを壊すのが怖い。

苦しいけれど、関係を壊すよりはマシだと考えるのです。

だからお金がいくらあっても辞められません。

サラリーマンの心理構造では、お金と人間関係の境目がないから苦しむようになっています。

お金のために働く一方で、人間関係を維持するために働いている。

この間を揺れ動くから辞められないのです。

どちらかが原因だとハッキリすればそれを満たせば辞められます。

お金が原因だとハッキリ認識すれば、たくさんの貯金があれば辞められる。

人間関係が原因だとハッキリ認識すれば、外部にたくさんの関係を作れば辞められる。

ところが実際は、この二つの間を常に揺れ動いているから何が原因なのか分からなくなってしまうのです。

ほとんどの人は「生活がかかっているからだ」と思っているけど、心の奥底ではどうもそれだけではないと感じている。

辞められない理由が自分でも分からなくなってしまいます。

世の中のブラック企業と呼ばれるところはこの心理構造を利用しています。

三者から見ればそんなところさっさと辞めればいいのにと思うけど、当事者は「辞めます」の一言がなかなか言えない。

それはこういうカラクリがあるからなのです。

会社を辞める勇気を持つには、自分が辞められない理由を一つに絞ることです。

お金が原因であればお金だけに焦点を当てて今と同じかそれ以上の職場に決める。

人間関係であれば給料が下がったとしても自分と社風の合うところを探す。

とりあえずどちらか一方です。

これを両方やろうとするから独特の心理構造にはまってしまう。

一つ一つ解決すれば大丈夫ですから、焦らないでくださいね。

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