親愛なるあなたへ
はるか昔、ソクラテスという人がいました。
知の巨匠とも言うべきでしょうか。
ソクラテス自身は自分が何でも知っていると思っていたのではなく、いかに自分が無知であるかを悟っていた。
「無知の知」と世間は呼んでいます。
それでもその巨匠に教えを請うため、色々な人が集まってきます。
その中の一人、プライドが高くて真実味にかける青年との対話でこんな逸話が残っているそうです。
青年「偉大なるソクラテス先生、教えを請いにやって来ました」
ソクラテス「お前はなにがほしいのか」
青年「知識です、ソクラテス先生」
ソクラテスは若者を海中に導き、頭を水の中に押し付けてもう一度聞いた。
ソクラテス「お前はなにがほしいのか」
若者は咳き込み、言った。
青年「知識です、ソクラテス先生」
ソクラテスは再び若者の頭を水中に、今度は長く押し付けてもう一度聞いた。
ソクラテス「お前はなにがほしいのか」
青年「知識です、ソ・・・」
ソクラテスは三度水中に頭を押し付け、聞いた。
ソクラテス「お前はなにがほしいのか」
青年「空気!空気がほしい!!」
ソクラテス「今空気が欲しいと言った同じ熱意で知識を求めたら、必ず知識は身につくだろう」
こうなったらいい、ああなったらいいと人は言います。
愚痴や文句も絶えません。
それはもしかしたらこの逸話と同じかもしれない。
本当はそんなに欲しくないのかもわからない。
本気で望むというのは「空気がほしい!」と叫ぶ熱意である。
筆者の例ではよく分からないかもしれないですけど、たとえば僕の場合は自由がほしかったから人生変えてしまいました。
常識に、過去に、劣等感に、そのほか世の中のあらゆるものからの解放を望んだ。
「自由がほしい!」
そしたら人生を変える勇気とエネルギーを神様がくださいました。
心から望めば必ず手に入る。
そう確信しています。
by You