親愛なるあなたへ
「ストレスがなくなったらどんなにか楽だろう」
「会社でストレスがたまって嫌になっちゃう」
まさに日常会話ですね。
ところで、「ストレス仲間」というのをご存じでしょうか。
同じストレスを持つと仲良くなるという仕組みである。
このストレス仲間、面白いことにストレスを持ってる人しか入れないシステムになっている。
「ストレスで嫌になっちゃう」と言ってる人は、ストレスがない人を見ると何故かイライラします。
自由に楽しく、悩みがありませんという人に苛立ちを覚えます。
するとストレス仲間には入れたくないと思う。
それは、自分が非常に損をしていると思っているからである。
「私は苦労しているのにあの人は苦労がなさそうだ」
そしてここからが不思議なのですけど、人間の心は苦労している自分の悔しさを埋めるために、さらなるストレスを求めるようになっているのです。
今の日本の会社、集団はこのテのタイプがとても多くて、ストレスをなくしたいと言いながらストレスがないと生きていけない矛盾に満ちた仕組みになっている。
無意識なのが一番やっかいなところ。
無意識を自覚するには、苦労がなさそうで心から楽しんでいる人、人生を自分の思う通りに生きている人を見てみましょう。
簡単に言うと学生さんを見てみましょう。
小学生とか中学生ではなく、大学生や大学院生を見てみる。
小学生や中学生では「相手は子供だから」という考えが余裕を生むけど、ある程度物の道理が分かっている年齢が楽しそうにしているとその覆いがはがれてしまうのです。
その人に対する自分の反応で必ず分かるようになっています。
このストレス仲間が集団理論やコミュニケーション論をさらに複雑にしておりまして、歪んだストレス仲間の関係の方が「正しい」とされてしまいます。
自由で楽しそうな人は「人間関係が苦手である」と。
絶対数から言うと今の日本はストレス仲間の割合が圧倒的に多いのが事実です。
でも絶対数が少なくても楽しく生きている集団がたくさんある。
日本の総人口から比べたら少ないけれど、日本中の人と会うのではないから、その集団に会えば「多い」と感じることができます。
時間はかかってもそういう集団を探し始めることで必ず道は開けます。
by You