親愛なるあなたへ
日本人の多くは、今の日本が不幸のどん底だと思っています。
戦後、すごい勢いで復興してきてバブルも体験し、あれが「ふつう」だと思っています。
ところが、歴史的に日本が焼野原からここまで豊かになれたのは、アメリカのお世話になっていたから。
アメリカがソ連と冷戦をしていたとき、アメリカが日本をその経済エンジンと位置づけてサポートしてくれました。
ですから、アメリカとソ連の冷戦がなければ日本の繁栄はありませんでした。
日本の実力があったからここまで伸びてきたのではありません。
当時、いいものを大量に作る時代、「足並みをそろえる」学校という国策も功を奏し、1のものを100にする技量は大成功を収めました。
ところが、今は色んな面で世界に追いついてしまった。
これまではアメリカが1をくれたから、それを100にする技術でもっていたけれど、現在は「ゼロ」なのです。
ですから「自分で考えましょう」という時代に日本も遅ればせながら到達した。
1のものを100にする技量はもちろん認めます。
でも、世の中って1があるわけではないですからね。
最初は何もないところから始めるのが本当の実力。
日本もようやく経済的に「社会人」となった今が正常だと、これが世界的な現実です。
by You