祈りの杜から。

親愛なるあなたへ

先日、「祈りの杜」という福知山線脱線事故現場の慰霊施設を訪問してきました。

電車がマンションにぶつかって「くの字」に折れ曲がったショッキングな場面から記憶に残っている方も多いことでしょう。

私はその頃関東にいましたが、それでも非常に鮮烈に覚えている出来事です。

慰霊施設では現場となったマンションの爪痕やその周辺環境を保存しており、施設入り口にある新設された別棟ではなぜ事件が起きてしまったのかを詳しく書いてありました。

そこには非常に複雑な内部事情と時代背景があり、非常に思うものがありました。

私は平日の雨が降っていた日でしたので私が施設にいる間他に2~3人の訪問でしたが、通常は全国から、特に鉄道関係のお仕事の方々が来られて勉強されていくそうです。

訪問後、施設を後にするときも、自然と入り口で黙とうではないのですが、頭が下がりました。

JR西日本の過去の色々なしがらみや過ちも見逃せない事実だとは思います。

でも、関西でJR西日本を毎日利用させていただいている私からすると、ちょっとしたところ、以前書いた、社内がほっこりするようなマナーアップキャンペーンや、ちょっとした気遣いのプラカード、車内のアナウンス、クリスマスシーズンには環状線の電光掲示板がクリスマスツリーになっていたりしました。

最近では最寄り駅に「卒業生へ、ご卒業おめでとうございます、毎日駅を使ってくれてありがとう」というような内容のおしゃれな掲示板が出ていてもう感動でした。

そんなJR西日本には是非頑張ってもらいたいと思っています。

福知山線脱線事故から来月で15年。

過去の過ちから本気で再生する姿を見せられれば応援したくなります。

by You