奇妙な同居人。

親愛なるあなたへ

現在のお部屋はお昼は熱がこもらないよう網戸付きの小窓を開けて外出しております。

すると、どこかの隙間からカメムシさんやテントウムシさんが入ってくる。

小窓をどう見ても「その大きさ」が入れる隙間などないはずなのに一体どこから入ってくるのか。

もちろん虫の知らせで吉兆でありますから毎回ウキウキと捕まえては外に「さあ行きたまえ」と逃がしております。

そんな虫にモテる小生でありますが(笑)、近頃、お部屋の隅の方に小さな小さな蜘蛛さんが小さな小さな網を張っているのを見つけました。

逃がそうと思っても指で触れただけでつぶしてしまいそうな本当に小さな蜘蛛ですから、ちょっとした隙間に入ってしまうとこれはもう手も足も出ません。

そこで、しばらく様子を見ていると、網を張っている場所は間接照明を置いてるすぐ近くではあるのですが、なんせベッドの下で部屋の隅っこなものですからエサとなる虫もなかなか寄ってきません。(しかも筆者はシッカリ掃除もします)

可哀そうになったので、玄関を出たところの照明に集まっている小さな虫さんをあげてみました。

すると喜んで捕まえて、食べ終わるとポイっと網から捨てる姿に何故か愛着が。

こちらがエサをあげようとすると全速力で隙間に隠れ、けれどもエサが引っかかると喜んで出てくる。

しばらく後に、食べ終わって「ポイされた」残りを掃除しようと近づくとまた全速力で隠れる。

そんな奇妙な共同生活が始まりました。

お互いに頼んでもない、頼まれてもない小さな生き物への「腐れ縁」を感じるのも何だか素敵ではありませんか。

そんな感性が花開いた42歳でした。

by You