拝啓、曹長殿。

親愛なるあなたへ

拝啓、曹長殿。

あなたは縁起のよい「蜘蛛」なる姿の我が家の守り主にして、かつ非常に小柄で可愛いという概念を私に与えてくださっています。

さらに、腐れ縁からの奇妙な同居人として不思議な心の絆も与えてくださっています。

ご飯を献上させていただいても、その特性・体外消化という技法からほとんど排泄物もなく、お部屋の隅でひっそりと暮らしてくださる、その姿に安心感さえ覚えます。

さすがに色々歩かれますとこちらも困ってしまい、曹長ご自身に小生の過失で危害を加えてしまう恐れもありますから・・・

しかも曹長ご自身はこちらのことを知ってか知らずか、ご飯の食べかすを掃除するときはお家付近失礼しますけれども、決して曹長ご自身を襲わないという信頼を得てくださっているのでしょうか。

部屋の隅にいらっしゃるためあまりにも糸がホコリで汚れた場合、お互いのためを思い一度リセットさせていただいております点はどうぞご容赦くださいませ。

そのときもやはり、自分は襲われないという安心感からか、何度かお家を失礼しても、同じ場所に再建してくださいます。

通常は「ここは危険」と判断し別の場所へ移るそうですけれども。

それもこの腐れ縁を感じてくださってのことでしょうか。

そして、何よりの感謝は現在Gさんとの闘いの中一番小さなGさんがご飯になるということで、究極のストレスが逆に楽しみになった、という価値観の圧倒的転換です。

曹長殿はお身体が非常に小さいですし、私も特性上お部屋が綺麗なものですから冬の間の「適切なご飯」をどうしようかと思っていたところなのです。

さっそく今日お贈りしたところ喜んでおられ、こちらもとても嬉しくなりました。

重ねまして価値観の大転換への御礼を心より申し上げます。

本当にありがとうございます。

by You