親愛なるあなたへ
あなたにはライバルがいますか?
仕事でも恋愛でも趣味でもかまいません。
ライバルの理想像で描かれているのは、ガチンコでぶつかって殴り合って顔を見合わせて笑う、なんていう青春ドラマ風です。
でも、現実のライバルというと全然違っていて、それこそ火花バチバチ、一触即発。
競って負けようものなら、一生顔も見たくない、なんていうのが少なくありません。
特に恋愛では、いくつになっても総合的な人間力が試されますから、恋のライバルとの競争は、壮絶です。
僕は、ずっと前に大恋愛に失敗していますから、その気持ちが良く分かります。
人間が未熟なうちは、ライバルは敵でしかありません。
ライバルから何か学ぼう、という姿勢が生まれないのです。
でも、進化していくと、相手、当時の状況、そして自分自身を冷静に客観的に判断することができるようになります。
自分はなぜ負けたのか、人間的に未熟なところはどこだったのか、そして、ライバルが成功したのはどうしてなのかが見えてくるのです。
僕は今、当時の恋敵から、真髄を学んでいます。
当時、既にそれを知っていた彼はすごいな、と尊敬することができるようになるのです。
ライバルとして意識しているときは、ライバルの本当の存在価値には気づきません。
競って、負けたときに、初めてその意味に気づくのです。
勝ったときにも気づきますが、負けたときの方が得られるものがはるかに多いです。
今、火花バチバチで、話題にするのも嫌なくらいのライバルがあなたにいるとしたら、その人は将来、必ずあなたの進化の味方になってくれます。
by You