砥石の目。

親愛なるあなたへ

「言うこと聞かないなら放っておく」と言うとすごく冷たく聞こえますが、こう考えると分かりやすいと思います。

永遠の輝きを放つダイヤモンド。

あの指輪の先に宿る光を得るため、何回も何回も「削る」作業を経てきます。

岩を大きな機械で掘り起し、切削機で火花を散らし、粗い砥石でガリガリ削って、最後に細かいヤスリで磨いていきます。

それと同じで、その分野で未熟なときにはガリガリと、火花が出るような粗い砥石で磨く工程が必要なのです。

そこへ「優しい」ヤスリで削ってもちっとも進まない。

だから悪口言ったりイジメあったりお互い疑心暗鬼になったり、そうやってガリガリ削って磨く魂もある。

それはそれで必要な段階なのだからそっとしておく、ということなのですね。

それとまた逆もしかり。

自分が仕上げの段階なのに、そこへ周りが切削機や粗い砥石の環境ではせっかくキレイに仕上がった面が「傷ついて」」しまいます。

だからそのときは逃げる。

耐えなければ、とあえて自分を苦しめるのとは違います。

修行と自傷行為を区別する必要性を過去に書きました。

あきらめろということではありません。

しかし「自分が磨くべきところへ行っているのだ」と考えると、パッと目が開けて次の優しい砥石へ行けるような気がします。

by You