牛の反芻。

親愛なるあなたへ

数日前に「されど日記で人生は変わる」(著:今村暁)という本をご紹介した際の、文章の効用についてもう一つ。

文章というのは書いたら書きっぱなしにすることってほぼないのですね。

必ず見直す。

特に文章を書き出したばかりのときは、自分がどういう文章を書いたのか気になるものです。

そして書いたものが増えるたびに「以前の自分は何を書いていたのか」も気になり出す。

そしてそれを読み返します。

それからその記事について何かしらの思考作業が始まります。

この繰り返しが、文章、先の本で言えば日記をつける強みであると思います。

牛が草をよく消化するように、何かしらのインプットに基づくアウトプットとして文章を書き、そしてそれをまた自分の中にインプット。

さらに成熟したアウトプット、それが次の文章か全く別分野での行動につながるかそれは人それぞれでありますけれども、この独特の反芻作業が他の作業にはなかなか見られない究極の内観であろうと思うのです。

by You