変革の意義。

親愛なるあなたへ

共通テストへの変革、その裏事情について知り合いの先生方と色々お話をします。

受験は政府が戦後焼け野原からの日本復興のために構築した一つのシステムであるといつぞや書きましたが、大きくは経済の話であると。

1947年の旧・教育基本法の制定により新制大学と呼ばれる現在の4年制大学の形が作られ、1949年より1府県1大学の方針に基づき新設された国立大学の入試制度「一期・二期校制」がとられました。

これが現在の大学入試の始まりです。

戦争や経済との関係は以前書いた記事に譲るとしまして、その試みが一翼となり、日本は高度経済成長へ突入します。

しかし冷戦が終結し、ベルリンの壁が崩壊後そのシステムが機能しなくなり現在に至ると。

冷戦終結の1990年前後とかぶったセンター試験への移行はまだ情状酌量の余地があるでしょう。

諸々の弊害があったとはいえ「予備校全盛期」など、エンターテイメント性を含めても一つの世代を築いたのはその意義の表れなのですから。

しかし今般の共通テストへの移行は何か「日本への変革の意義」があるのか。

先の裏話で聞こえてくるのは全て「内輪」の話。

もちろん裏表があるのは世の常ですから、これが何か日本の復興・経済の立て直し、ひいては日本を良くするのに一役立つならそれが道理かもしれません。

けれども聞こえてくるのは、全て内輪の話。

今の日本が明るくなるには、受験や教育でも本来の道理の世界が求められているのだと思いました。

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