うまくいかないと悩むこと自体が、うまくいくことへ近づいている証拠です。

親愛なるあなたへ

あの人は順調にいっているのに、どうして自分は何もかもうまくいかないのだろうと思うときがあります。

怠けているならまだしも、一生懸命頑張っているのに成果が現れないと、ガックリきてしまいます。

ガックリきてしまうと、また始めようという気にはなかなかなれません。

そういうときは、視点を変えてみましょう。

僕は今、仕事場で料理を作っていますが、フライパンの「返し」について面白いことを習いました。

みんな、フライパンを返すときはフライパンを「押す」ものだと思っています。

フライパンを前へ押して、フライパンの側面に食材をジェットコースターのように駆け上がらせて返すと勘違いしています。

しかし、実際はフライパンを「引き」ます。

振り上げるときに、前へ押さずに、今あるフライパンの位置から胸元へ引きつけるのです。

炎の料理人が、中華ナベに入れた食材を高々と返しているのは、前へハデに押し出しているように見えて、実は引いているのです。

「押す」と「引く」は、作用点を変えているだけなので、見た目には分かりません。

見た目は変わらなくても、この「作用点を変える」というところが大切です。

順調にいっている人も、実は、陰でものすごい努力をし、苦労を体験してきているのです。

フライパンを「押して」いた時代もあった、ということです。

なんだ、返しっていうのは引くものなんだ、という答えが分かった瞬間に、全てがバババっと変わります。

「人生の作用点」を見つけましょう。

「うまくいかない、何故だろう」と悩むことは、作用点を見つけようとする勉強なのです。

学問の世界でもそうですが、一生懸命勉強した人には、神様が必ず答えをくれます。

by You