賞味期限。

親愛なるあなたへ

私は販売営業の仕事をしていたからか分かりませんけれども、自分からアプローチをかけるときには相手の心を考えるクセができあがってしまったのですね。

今働いてるコンビニでもそんなことがあるのですか、というのですけれども、一つ面白い例をご紹介したいと思います。

コンビニと言えば「マニュアル」ですが、「決まった時期に賞味期限2時間前の商品を陳列棚から外す」というマニュアルがあります。

でも人間のすること、当然ミスもある。

ところがコンビニの物流システムというのは実によくできていて、全ての商品がコンピューターで管理され、鮮度管理ミスの商品をレジに通そうとすると「ピー」となって販売を防げるようになっているのですね。

そこでなのですが、その「ピー」をお客さんも気になるわけで、新しい商品を用意していれば当然理由を説明することになります。

弱々しく「賞味期限が切れかかっていますので新しいのに交換させていただいてもよろしいでしょうか」、もしくはぶっきらぼうに「賞味期限の関係で新しいものにご交換させていただきます」と言うと、お客さんは「賞味期限ぎりぎりの物を置いてるのか」「そんなものを客に買わす気だったのか」と思う。

相手の心を知らないでやってるスタッフさんを見ると、お客さんと一触即発状態になっているのもありこれはどうしても「ソン」でしょう。

ところが、「賞味期限が迫っておりますので、もしよろしければ新しいものをどうぞ〜」とニコッと、相手のためを思ってやりとりすると「すごい親切な人だな」と不思議と好印象になるわけです。

結局テクニックだろうがトークスキルだろうが、究極の損得勘定というのは最後は「愛情」だと思うのですね。

by You