親愛なるあなたへ
普通の人は「楽になること」をとても喜びます。
楽になったり自分の負担が軽くなることに価値を見出している。
それが正しい感性です。
ところが、特にモラル・ハラスメントを受けてきてしまった方に見受けられるのですが、自分が楽になることを拒否する傾向がある。
「楽になることは罪悪である」と。
自分は楽になりたい、幸せになりたいと思っているにも関わらず、それを拒否する自分もいる。
この狭間で苦しんでしまいます。
それは、小さい頃、親や周りで自分を育てた人が「愛情」「あなたのため」という名で色んな圧力をかけてきた結果です。
モラル・ハラスメントの加害者は相手が楽になったり幸せになることを望んでいません。
口では望んでいると言ってはいるけれど、本当は圧力をかけること自体が愛情だと思っている。
だから「獲物」が楽になったりその人らしく幸せになったりすると態度が豹変する。
楽になる、幸せになるのが怖い、と言う人は自分が楽になったり幸せになってしまうと、育ててくれた人の愛情を失うようで非常に恐ろしいのです。
嫉妬をぶつけられるようで恐ろしいのです。
でも、それらは全て幻想だということ。
おかしいことです。
そういう感情を持つ相手がおかしい、ということです。
楽になることはいいことです。
幸せになることはいいことです。
「楽になる」のは怠けているのではなく、全く逆で「成長している」ということ。
何故かと言うと、我々人間が一番苦手な「変化する」ということを受け入れた、とても勇気ある態度だからです。
by You