親愛なるあなたへ
子供を育てるというのは本当に大変なことだと思います。
子供を持ったことがないので何も分からないのですが、それでも何故か、感覚として一つ言えることがあるように思います。
叱って育てるべきか、褒めて育てるべきかとありますが、ここに一つ、「育てない」という選択肢を付け加えてみてはいかがでしょうか。
子供に関心を向けすぎない。
一番いいのは、自分が楽しく生きて、その姿を見て子供が楽しそうだなと思うこと。
そうすれば子供は必ずその姿についていきます。
子供はついていくのがやっと、くらいの方が上手くいく。
この、子供との関わりで、ある種の放任主義や自由主義に関しては何度も記事に書いているのですが、子供に関心を向けすぎると最初は愛のつもりが最後には執着になる。
何故かそうなってしまうのです。
無力な赤ん坊のときに一生懸命注いだ愛が、今度は相手を傷つける凶器となる。
凶器がエスカレートして、モラル・ハラスメントという誰も理解できない不幸に落ちていく。
誰も理解できないのに、多くの人がこの不幸で苦しんでいる。
この目に見えない日本の闇に一刻も早く一人一人が気づかなければなりません。
子供を育てるときで大切なのは「何があっても必ず味方になる」という覚悟だけ。
その覚悟のもと、「子育てしない子育て論」が今の日本には必要だと思います。
親が不幸で子供が幸せになれることはない。
子供への執着で幸せになれることはない。
子供が自分たちを幸せにしてくれそうになる感覚が、不幸の始まりです。
現実はさらに複雑で、自分が傷つけておいて受け入れる覚悟を見せる「マッチ・ポンプ」という心理状態も人間にはあるから、一つ一つの理解が大切なのである。
この辺りのことはこれからも何度も書いていこうと思います。
子供たちに光が当たりますように。
p.s.
もう一度ご紹介させていただきます。
「モラル・ハラスメントの心理構造」(著:加藤諦三)
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