親愛なるあなたへ
目下パンデミックの状況ですから、なるべく暗い話題、混乱を招く話題、不安をあおる話題は情報共有のための最小限にとどめるのが筋であろうと思うのです。
たとえば、外出自粛になります。
当然移動は少なくなる。
そうすれば人々が電車に乗らなくなるのは必然関係です。
それなのに連日どこそこの鉄道、航空機会社は乗車率80％減りました、90%減収ですなど、誰でも分かるようなことを重ねて報道しても経済的な不安を余計にあおるだけでしょう。
それを全国民に放映したからと言って「ではみなさん是非鉄道を使いましょう」とは、この情勢下ではなれないわけです。
子供でも考えれば分かること。
危機を認識する報道は「これからどういう対策が立てられるか」という国民への呼びかけが建設的役割であるのに、それを放棄してしまうのは特にこの時期のマスメディアの責任としては重いと言わざるを得ません。
もちろんマスコミも商売ですから、視聴率をとるために恐怖をあおる話題に飛びつくのも一事業家の立場としては分かるのですけれども、時期を見計らって「今であれば建設的な話題が儲かる」という感性さえ抜けてしまうと、他局も同じような報道をしているのを分かっていながら「同じ土俵で戦わねばならない」、という非常に損な思考パターンにさえ気づかなくなるのはビジネス的に最も危険な方法だと思うのですがいかがでしょうか。
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