鉄道マンへの一礼。

親愛なるあなたへ

鉄道会社の「いつも通りのプロ精神」「社会的な貢献心」は、これは敬服に値するものだと常々思うのですね。

というのも、JRを始めとした各鉄道会社がコロナやそれに付随する緊急事態宣言の影響を真正面から受けながらも「儲からないのでほぼ運転を取りやめます」とはならない。

鉄道会社も一つのビジネスでありボランティアではないはずなのです。

終電の繰り上げや利用客の少ない時間帯の特急の運休などはありますけれども、それでも、数人しか乗っていないような「空気を運んでいる」という、経済的にも、また現場の方のモチベーションとしても大きな痛手となる要素が満ち溢れる中でも、それでも1分の狂いなく走らせ続ける。

人身事故や環境によるトラブルなど、原因が鉄道会社にないことに対してまで「ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません」とアナウンスし続ける。

我々は鉄道がいつも走っていて当たり前、何かあったら謝るのが当たり前と思う節がありますけれども、これは本来ものすごいことだと思うのです。

朝や夕方のラッシュ時に駅員さんが「ありがとうございます」の声とともに立っていらっしゃるのですが、自動改札機を通る時、タイミングが合えば軽い会釈をしてその気持ちを表すのは、もちろん全員がこれをやったらそれはそれですごい世界になってしまうと思うのですけれども、それでもプロの使命感で今日もお仕事に邁進されている姿に対して自然に出てしまう行為であるのは、あながち間違っていないように思うのであります。

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