自粛の意義。

親愛なるあなたへ

今日から大阪でも緊急事態宣言が始まりました。

世間の経済、とくに飲食業界の方・観光業界の方への再ダメージはどうしても避けられないのですが、菅総理がおっしゃっていた「ブレーキとアクセルを同時に踏むこともある」ではないのですけれども、この出口が見えない中で人との接触が避けられるよう(飲食業界・観光業界が決して悪いのではなく、マスクを外して会話をする、という場所がたまたまそこである、という認識を忘れてはいけません)、医療現場の負担を少しでも和らげられるよう、大変だとは思いますけれども、なんとかこの難局を乗り越えられればと思います。

当の筆者も一個人事業主として、かつ過去に経済的な諸々も経験しているものですから非常に心が痛くなります。

運よくも冬期講習が終わった直後の今回の宣言ですので、なるべく外出はせずに籠ろうかと考えております。

なるべく短期のブレーキ、そしてまたアクセルを。

一回の自粛で全ての感染をなくすのではなく、やはりこの度のコロナを乗り切るには「集団免疫」を獲得するしかないのでは、という記事も読みました。

過去に流行したSARS重症急性呼吸器症候群)・MERS(中東呼吸器症候群)は主に重症者からの感染ということで「検疫と隔離」で拡大を防げたと言います。

しかし、今回のコロナウィルスは無症状を呈する人の移動によって既に世界中に広がっているところから同様の手法ではもはや難しいだろう、と。

その記事に書いてあった疫学的観点から見ても、そして100年前に流行したスペイン風邪(インフルエンザH1N1型)から見ても、終息までに2~3年かかるだろう、と。

個人的にもスペイン風邪の歴史が確かに非常に有用な教科書であると思っていて、長期戦は避けられないのかもしれません。

その間にブレーキとアクセルをうまく踏みかえて、集団免疫を獲得するその時まで、医療崩壊の防止と経済的損失の防止の難しい綱渡りを、特に飲食・観光業界の方が乗り切れるよう心から祈るばかりです。

昨年2020年の一年を通して、一回目の緊急事態宣言、GoToトラベル、数回の感染拡大の波、そして再度の宣言と再自粛を通して学ぶことは、残りの1~2年で、ブレーキを踏むときは思いっきり踏む、医療崩壊を防ぐ、そしてまたアクセルで経済を一気に回す、そして拡大してきたらまたブレーキを、という、これが集団免疫の獲得という最も的確な目標までの「自粛の意義」になるのかな、と。

非常に難しい方法論ではありますけれども、一人ひとりが意識を持てば必ずや出口にたどり着けると、そう思っています。

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