銀と銅。

親愛なるあなたへ

オリンピックを見ていて思ったのが「結果と気持ちは必ずしも一致しない」ということでした。

簡単に言うと、決勝で負けて銀メダルを取るよりも三位決定戦で銅メダルを取った方が選手の顔が晴れやかな場合があります。

競泳や陸上や体操には当てはまらないかもしれませんが、例えば柔道とかテニスとか、そういったトーナメントで勝ち上がるタイプの競技に関して。

もちろん、過去の銅メダルの自分を越えて銀メダル、世界ランク一位と対戦できたという光栄感、という場合は非常な喜びがあるのは当然でありましょうが、どうも初めてのオリンピックの舞台ではそうした競技では銀メダルを取るよりも銅メダルを取った選手の顔が晴れやかなケースが多いような気もします。

つまりどちらのメダルが優勢か、ではなく、自分が満足する戦いができたかという指標に直結する、そこに人間は価値を見るのではと。

社会的な優劣(という言い方はあまり好きではありませんが)、オリンピックでは金・銀・銅、という順番になっていますが、そういうところに意識がいかなくなる。

これは私たちの普段の仕事や活動もまさにオリンピックそのもので、社会的なステータスよりも自分の納得度の方が心理的には上回るようだ。

満足しない銀よりも満足する銅がある、ということに非常にハッとさせられました。

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