親愛なるあなたへ
政治家の手腕。
それは常に全体を把握することと、未来を見据えること。
前回の麻生財務大臣の会見に関する記事につきまして。
今回の東京オリンピックは金メダル「27個」、そして全メダル数「58個」という、日本史上においてともに過去最高。
もちろん主役の選手の方々の血のにじむような鍛錬とその末に勝ち取った栄光に他なりません。
しかしその強化策、俯瞰図、そしてそれを裏で支えているもう一人の立役者とは。
どうしてそこまで強くなったか。
自国での開催というアドバンテージを見ても、これは看過し難い数字であります。
麻生大臣の言葉をお借りして、それは「コーチ」であると。
「実にコーチを選んでいる」
「そういう決断をされたのが橋本聖子オリンピック組織委員会会長です」と。
我々、そしてメディアも注目しているのは選手。
でも、「コーチを見ないとスポーツの強化というのはできないんですよ」。
これは本当にその通りで、お恥ずかしい話筆者もひたすら選手に着目していただけに非常に勉強になりました。
麻生大臣は1976年のモントリオール大会にクレー射撃の日本代表選手として出場していらっしゃるそうですね。
ビックリ。
その背景のもとで記者団に「オリンピックに行ったことがない人がオリンピックの話をしてもね。オリンピックに行った人、強化した人の話をもう少し調べた方がいいよと私は思いますね」。
いや、本当おっしゃる通りでございます・・・
政治家の手腕。
全体を把握し、未来を見据えた設計図の作成。
これは決して世間からは見えない。
「スポーツ部はせめてその点を評価すべきなんじゃないの?」
永田町というのは特殊な世界だそうで、世間との感覚がずれている、という政治家の方々への批判もあろうかと思いますが(小生の反省の意も込めて)、そういう目に見えない手腕を、我々民間人は評価する目を養うこと、そういうものが日本の政治を一段と高みに上げる。
無関係な傍観者ではなくて、そういう関連性を痛切に学んだ先日でありました。
by You