親愛なるあなたへ
先日、麻生財務大臣の記事を読んでいて「なるほどなぁ」と思った内容がありました。
オリンピック開催について、我が国はコロナ禍中での開催に「反対・反対」の大合唱。
私個人も「本当に開催できるのかな」と疑問符がついたのは否定できない事実であります。
フタを開けて開催終わってみたら手のひら返したように今度は「開催良かった、良かった」。
そしてこの記事も「良かった、良かった」。
1964年の東京オリンピック。
初めてのオリンピック開催への世間の反応は、現在の私たちの想像と正反対で「恥ずかしい」というものだったそうです。
2012年に今回のオリンピックが決まった、あの瞬間とは全然違いますね。
しかし、終わってみれば「やってよかった」。
開催の有無を巡る背景は違えども、開催前後における我々国民の姿勢については57年前と何一つ変わっていない、「今回の世間の反応も『やってみたらよかった』って意見が多かったんじゃないの」と記者に聞いたらまさにその通りであった、と。
このご指摘は本当にその通りであります。
この現象を、世間あるいはメディアの成長のなさと共に我々の一貫性がない、信用ならない、そういうところに直結することも否めないとは思うのですけれども、かの松下幸之助さんがおっしゃっていた「目くら1000人、目利き1000人」「否定もあれば肯定もある」というところに通じるのだとすると、日本国民(広くは世界に対しても)のこの独特な矛盾性は一概に否定されるべきものではなく、松下さんのおっしゃっている「世間の柔らかさ」「受容度の大きさ」の指標だとすると我々はその矛盾の中に希望を見出せる、という側面もあるような気もします。
それでも、開催する政府の方や大会関係者の方はその手のひら返しは大変であったでしょう・・・
世間の逆風、世界の逆風の中、無事の開催へのご尽力、本当にお疲れ様でした。
p.s.
東京2020が決定したあの感動の瞬間をもう一度。
https://m.youtube.com/watch?v=oRQyEF93gxY
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