世界に通じる武士道。

親愛なるあなたへ

オリンピックが終わった後でも特に印象に残っている金メダリスト。

全世界の頂点に立った後の「喜ぶ選手の姿」を見るのは何にも変え難い感動なのですけれども、それとは別に日本ならではの美学というか、そういうものにもう一つの力強い感動を覚えるのであります。

空手男子形で金メダルを取得した喜友名諒(きゆなりょう)選手。

沖縄勢初の金メダリストとしても話題になりました。

勝戦で勝利宣言を受けた後も顔色ひとつ変えず、会場に一礼、そして対戦相手に握手と一礼、相手側のコーチに膝をついて握手と一礼、そして最後に会場の中央に目を閉じて正座、そして深々と一礼、また立ち上がって一礼。

歓喜の渦の中で見せるこの静寂というか、残心というか、この光景は世界広しといえども日本だけが持つことのできる世界に誇る究極の美学のように思います。

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