発見の地。

親愛なるあなたへ

金印が発見されたとされる福岡県・志賀島(しかのしま)。

離れ小島が本土と繋がる陸繋島(りくけいとう)です。

先月行ってきました和歌山県は潮岬も陸繋島でして、これは「呼ばれて」いるのでしょうか。

JR香椎線の終点、西戸崎(さいとざき)駅から歩いて一時間半。

海の中道」と呼ばれる県道59号を行く。

普通の車道脇を歩いてると海なんかあるのかと疑問に思うのですが、しばらくすると波の音が聞こえ、急に視界が開ける。

右に玄界灘そして左に博多湾

それを包み込むような空と、鳥たちの群れ。

二つの海を切り裂くように伸びる「トンボロ」と呼ばれる陸同士をつなぐ砂洲を歩くと、両側から波が押し寄せる光景が広がるという何とも不思議な海の中道

車に乗ったならばまさに「海の真ん中を突っ切る」感覚になれるのでしょう。

そんな歓迎を受けた先に国宝発見の地、志賀島

見つかったとされる場所は「金印公園」として整備されています。

その比定も実はハッキリと分からないそうでありますけれども、まさに「ここにおいで」と伸びるその砂洲は国宝のロマンを掻き立てるのに十分でありました。

遥か対岸には博多の街並み。

海と空と大地と街と。

その全てが溶け合いひとつになったのが福岡という都市でした。

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