親愛なるあなたへ
方位取りで今回は九州は福岡に来ております。
何度かご紹介させていただきました竹下宏先生の流派では、なるべくコンスタントに毎月行く(宿泊数は1泊でOK!)ことを推奨されてましてその流儀にわたしもさっそく変更してみようと。
個人的に関西では自らのルーツを知る、ということでしたが、九州の地は「始まり」に関してとても強いご縁があるように思います。
福岡でお世話になった15年前。
初めての社会人、そして初めての一人暮らしで右も左も分からず、関東出身という理由から東京か遠くてもその近郊に配属だろう思い込んでいた身としては、まさに晴天の霹靂。
しかし関西と並ぶ「第二の故郷」として今でもこの地を愛しています。
わずか1年弱の短い期間であり、さらに先の二つが理由でそれこそ必死でしたので「何かを具体的に覚えている」ということはほとんどないのですが、この地に戻ってくると「始まりに戻る」、望郷の念に相応しいそんな不思議な感情が湧き上がってきます。
今日は福岡市博物館にて「金印」を拝見。
本物ですね。
「漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)」が刻印され、当時中国の後漢の皇帝・光武帝が委(日本)の奴(現在の福岡周辺)に送ったというのがほぼ定説になっていますが、博物館の種々の資料によると解釈は様々でありまた掘り下げると非常に複雑で難解、今でも決着がついていないそうです(金印が発見されたのは江戸時代ですが、発見されたそのわずか数ヶ月後からすでにこの論争が始まって早や250年弱、その歴史的背景の価値を感じさせられます)。
金印は「日本の外交の始まり」。
あくまで定説に基づいてのことなのですが、それでも九州は日向の地で語り継がれる「天孫降臨」の神話、そして金印発見と同じここ福岡にて「文永・弘安の役」で知られる二度の元寇(げんこう)を神風が撃退したという史実に追い風を受ければ。
日本の始まりを守る「何か」があってもおかしくないと思うのですね。
そして完全に個人的ではありますが、自身の始まりと。
くしくも、金印が発見されたとされる日付は小生の誕生日と一致する事実を資料館で知り非常にびっくりしました。
そういう始まりの地を探す。
自らお世話になった始まりの地を訪ねてみる。
その当時は分からなくても時を経れば思いもよらぬ形で見えてくるものがある。
そしてこれからの閃きも無意識に予感させる。
そう感じた、ここ望郷の地にて。
p.s.
気学の世界では今年の年盤は全ての星が定位置に配座する、という状態です。
その中で私の「一白水星」という星は数字の通り「これから全てが始まる」という位置に。
9年に一度しか回ってきません。
そして気学の一年は今月の2月からなので今年一番初めの方位取りということに。
福岡の地や金印の発見された日付以外に、いろんな「始まり」に呼ばれた旅でありまして心新たに出発しようと。
by You