親愛なるあなたへ
地域の経済レベルは「混み合ってる店中の人の動き」で分かりますね。
これは不思議なのですが、ハイソな世界であるほど「滑らか」である。
たとえば混み合ってて向こうに見たい商品があると目の前の人がスッとどく。
「どいて」という言葉はなく、しばらく遠目からのぞくように商品を見ていると「流れるように」。
気づかない夫に奥さんが「ちょっと後ろで待ってるよ」なんて言葉もない。
まるで皆んなが皆んな周りを把握しているよう。
混み合ってるのにゆったりとした時間が流れ、とどまることなく滑らかな動線が生まれて、立ち止まることもありますが「不思議な信頼」「以心伝心」で全体が上手くばらけていく。
「そんなの当たり前じゃない」と思うかもしれませんが、私はいろんな場所を見てきましたが、やはり経済レベルが上がるほど「相手のこと」「全体のこと」を考えるためこの動線がより滑らかに。
「当たり前じゃないところ」もありましたね(汗)
後ろから覗くとその近い距離感に「違和感」を感じる、ということもあるのですが、経済レベルが上がってくるとお互いがお互いを信頼している、ということから覗く行為に重たさがなく、かといって前の人もすぐにどくのではなくて、自分が必要な時間だけ過ごしてから流れていく。
後ろで覗きながら待ってる人もそれに文句を言ったりしない。
急ぐこともなくそこからゆったりと商品に近づいて自分の時間を過ごす。
「今私が見てるの」「早く見たいの」という概念とは全く無縁で「お互いの気遣いと余裕と信頼感」、これがハイソな世界の動線を作り出しているのですね。
とても気持ちのいいお買い物です。
by You