役割分担。

親愛なるあなたへ

日本の経済や仕事の在り方に関しては「網羅的である」という記事を以前書きました。

「これ一つを専門で」という姿勢ではなかなか生き残りにくい、という。

それに比べたとえばアメリカでは「分業制」がより発達していて「私にはできないからお願いします、そのかわりウチはこれをやります」。

なんでも網羅的にやるのがよさそうに見えるのですが、分業でお互いを支え合った方が国全体としての生産性は上がるのかもしれません。

その証拠に諸外国が日本を凌ぐ生産性を出しているという現実があります。

日本の労働生産性はG7各国の中で最下位、G7トップのアメリカと比較すると3分の2程度、常に30%の差をつけられているのが現状です(もちろん分業制だけでなく他の要素も多分に関係していますけれども)。

国の経済についてはあくまで個人的な憶測になってしまいますが、個人ベースで私たちのライフスタイルにこの原理を応用しようと思うと意外に一致してる点が見つかり興味深い。

今の日本は学校教育でもそうですが、なんでも網羅的にやらせてそのトータルでいわゆる「成績」をつける。

「総合力」を見ようとする。

この思考回路が何年にもわたり植え付けられると、自分の価値を認めるためには総合的にあらゆることができなければならないと思ってしまう。

有名人がマルチな才能を発揮しているのが取りざたされて「すごい、あんな風になりたい」と思う。

ところが人生の生産性については、網羅性で決まるのではなく「分業制で豊かさや幸せを感じられる」ようにできているみたいです。

他人と比べるのは網羅的に判断しようとするからに他なりません。

日本人が抱える劣等感の始まりはこの網羅性にあると思う。

優れた人がいるならその人に任せておけばいい。

お願いします、その代わり私はこれをやります。

自分オリジナルで勝てる分野・道が必ずありますからそれを探すのに専念しましょう。

必ず見つけ出すことができます。

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