親愛なるあなたへ
昨日、予備校で担当している生徒さんとお話をしました。
その生徒さんの学校は非常に特殊で、いわゆる「単位制」。
全てが数字で明確に結果が出て「温情」はないため、一般の高校に比べ留年率も高いそうです。
けれども逆に「開かれている学校」だと言います。
クラスの集まりは週に一回しかなく集合体としての垣根はとても低い。
現に、その生徒さんは諸事情で学校に行けていない時期があって1年半ほど留年してから復帰されたそうですが、それでも特に問題ないと言います。
そして何より新鮮だったのは「学校がめちゃくちゃ楽しい」。
一人を好む、学校では友達付き合いが少ない方なのかもしれません。
さらにブランクもある。
けれども、「めちゃくちゃ楽しい」。
話によれば学校の校長先生の方針が「自由には責任が伴う」。
我々大人は未成年の責任能力の限界を勝手に決めつけハコの中に囲い込む教育をしているけれども、若い世代が望んでいるのは責任を自ら背負い、その分開かれた自由な社会、まさに我々社会人と同じ立場なのだとしみじみ感じました。
それが「めちゃくちゃ楽しい」。
大人は無責任に若い世代を舐めてはいけない。
無意識にそう感じる己に気づかなければ。
彼ら彼女らの生の声を聴かなければならないと思うのです。
by You