大切なのは、「考える」こと。もっと大切なのは、「感じる」こと。

親愛なるあなたへ

人間は、悩みながら生きていく生き物です。

「悩みがないほうが絶対いいに決まっている」と言いますが、悩みこそが人間が生きていく原動力なのです。

悩むときは、考えます。

なぜだろう、どうしたらいいんだろう。

人間の心は複雑にできあがっていますから、人間関係をはじめ、答えのない矛盾だらけの悩みがいっぱいです。

答えがないのですから、考えても考えても、やっぱり答えは出ないわけです。

考えても答えが出ないと、考えること自体がバカバカしく思えてきます。

でも、考えることは決して無駄ではないのです。

考えるというのは、答えを導いたという結果に意味があるのではなく、行為そのものが大切なのです。

それは、考えるということが最終目標ではなく、「過程」だからです。

答えの出ない禅問答を延々と考え続けると、「感じる」に行き着きます。

「考える」の究極形態が、「感じる」です。

考えることを放棄するのではありません。

自分が次のステージへ来た、ということです。

先日、中谷彰宏先生の個人面談を受けました。

そのときにアドバイスされたことが、「考えないで、感じなさい」ということでした。

深く考えるのが僕の生き方なので、このアドバイスは衝撃的でした。

でも、「考えない」というのが、思考を停止するということではなく、脳の使い方を別の次元に転移することなんだと解釈することができるようになりました。

感じるとは、理屈抜きで動くことです。

自分の気持ちに正直になるということです。

中谷先生は、僕に「Love Yourself」の授業をしてくださったのですね。

by You