親愛なるあなたへ
何かを始めるときのコツは、できるだけ軽い弾みを持つことです。
軽いリズムをとる、ということです。
夢、志が大きければ大きいほど、リズムを軽くすることです。
夢を蒸気機関車のように考えてしまうと、なかなか動けません。
動くのに莫大な力が必要になってしまうからです。
さらに、本人が動こうとしても、周りから必ず横ヤリが入ってきます。
蒸気機関車は、動き出してしまえばコンクリートの壁でも粉々にしてしまいますが、動き出す前は、車輪の下に1cmの角材を置いてしまうと動かなくなってしまうのです。
周りからの横ヤリの大きさは、1cmどころではありません。
夢や志を膨らませるためには、軽みを持たせることです。
それは、できるだけ不純な動機を持つ、ということです。
夢を追っている人は、何かとんでもなく高貴で純粋な動機を持っているイメージがあります。
でも、高貴で純粋な動機を持っている人でも、走り出すためには、不純な動機を利用しているのです。
不純な動機を持っている人は、強いです。
僕の職場の店長は独立するとき、「女性にモテたい」というのが動機だったそうです。
飲食店では女性がたくさん働いているから、モテモテになる自分を想像していたのです。
さらに、店長はフランチャイズで成功されていますが、フランチャイズの本家の企業を立ち上げた初代社長も、「女性にモテたい」というのが動機だったそうです。
僕は人生の中で「自らの魂と同化する」という究極の動機を持っていますが、独立したいのは皆の注目を集めたいからです。
できるだけ不純な動機を持ちましょう。
不純な動機は、否定すべきものではありません。
不純な動機は、必ず純粋な動機に変化していくのです。
by You