無償の愛っていうのは、無限に許すってことです。

親愛なるあなたへ

愛って、気づかないと分からないんです。

理屈じゃないんですよ。

本当に気づかないと分からないんです。

何度も書いてますけれど、僕は親心は分からないんですよ。

親になったことありませんから。

自分の子供のために命を投げ出すって、すごいですよね。

あれは年齢って関係ないんです。

僕よりずっと年下の友達でも、子供を持つとその子のためなら何でもできるって言うんです。

あれは子供を持たないと分からないなって思います。

ただ、親心は分からないんですけど、愛とは別なのだけは分かるんです。

世間で言われる「お前が心配だよ」とか「ワザと厳しく当たってるんだよ」っていうのは愛じゃないんです。

無償の愛って、無限に許すことなんです。

人だから当然間違えることもある。

でも、間違えても間違えても許すんです。

もちろん甘やかすんじゃないですよ。

受け入れて、受け入れて、受け入れてなんです。

だってその子のことが本当に好きで愛してるんですよ。

子供にとって親は絶対なんです。

子供ってホントに真っ白で生まれてくるから抵抗なんてできないんですよ。

愛って一歩間違えると暴力に変貌するんです。

勘当する親の話を聞くんですけれど、それが子供にどれだけの傷を与えているか知らないんです。

本気でなくてそのときの気分で言うのかもしれないけれど、子供にとっては関係ないんです。

「そう言いたくもなる」って言うんですけど、それは無償の愛ではないんです。

言いたくなるのは見返りを求めてるんです。

必ず求めてるんですよ。

それは無償の愛ではないんです。

無償の愛の根本は、信頼なんです。

相手に対する信頼なんです。

さらにその下にある自分への信頼なんです。

自分を信頼してると、覚悟ができるんです。

僕が子育ての経験なしに主張するのは、唯一この覚悟というのを経験したからです。

だから自分を信じてない人が無償の愛を与えることはできないんです。

僕がもし子供を育てたら想像を絶する苦労をすると思うんですよ。

世間の人と同じように「お前は勘当だ」って言いたくなるかもしれないんですよ。

でも、こういうことに気づいているのといないのとでは全然違うんです。

そういう修業をしてるんだって分かるんです。

それが愛を知るっていうことなんです。

何事も体験しなければ分かりません。

でも、気づきってもっともっと大事なことなんです。

説得力がないかも分からないし、未経験者の薄っぺらい発言に見えるかもしれないけれど、僕の人生の中でもっとも言いたいことなので、書かせてください。

by You