親愛なるあなたへ
眼力という言葉があります。
眼力とは見抜く力のことですね。
見るのは目で見ますけど、見抜くときは心で見ます。
心で見るとはそんなに難しいことではありませんよ。
自分がおかしいなと思ったら、それは心で見てるんです。
世の中はいいものと悪いものをハッキリ出してきません。
両方出してくるから分かりにくい。
それを見抜く必要があるんですね。
僕はグレーゾーンを認めるし、場合によっては結構広かったりするんですけど(笑)ここではそういう話ではないんですね。
僕がグレーを認めるのは幸せに必要な場合なんです。
混ぜてくるというのは、例えばこういうことです。
「人のためになること」と「自己犠牲」を両方を混ぜてくるケースがある。
本当に人のためにしていると、自分も楽しくなるんです。
そこに自己犠牲を混ぜ込んで不幸になってしまう人がいます。
そういう人は同じことを相手にも求めます。
こういうときに心の目が必要なんですね。
人様の役に立ちなさいっていう教えは、あなたがハッピーになるための教えなんです。
人の役に立ってるけど苦しいっていうのはありません。
もし自分が苦しいのだとしたら、相手も苦しい。
役に立っているつもりになっているんです。
それが、自己犠牲心です。
それが正しいと教えられてしまいます。
教えられた方はなんか釈然としないけど、それが幸せなんだと思い込んで苦しみながらも同じことを次に伝えてしまう。
今の世の中はこの悪循環にハマッてるんです。
自分の心で見てみましょう。
世の中本当はものすごいシンプルなものなんですよ。
自己犠牲の精神で人を助けることはできません。
自己犠牲の精神の根本にあるのは満たされていない自分への要求です。
自分はこれだけしてあげたからあなたもしてね、という発想です。
自分がしたいから、とは決して言わない。
口では言ってても、心では思っていない。
相手のためではないんですね。
自己犠牲精神の人は、人のためにしているようで実は相手から奪っています。
表面的には与えているようで本当は搾取している。
これが本当に分かりにくいから、今の日本はこんなに元気がないんです。
あなたがおかしいと思ったことはあなたが未熟だからではありません。
世間は「お前が社会を知らないからだ」と言うから、心の優しい人ほど自分が未熟だと思ってしまうんです。
僕は会社をたくさん見てきましたけど、そんなことないですよ(笑)
あなたがおかしいと思ったものはおかしいんです。
いつでも心の目で見る感覚を忘れないようにね。
「何かがおかしい」と思う心を大切に。
そうすれば、また一歩幸せに近づけますよ!
by You