悪い奴ら。

親愛なるあなたへ

ヤンチャしている人は自分が悪いことをしていると知っています。

周りに迷惑をかけてることも知っている。

知っているからやる。

悪いことを「悪い」と正すとますます悪さをする。

人間というのは内容の良し悪しではなく、「肯定と受容」を望んでいるのです。

肯定とはその悪いことをもっとやれ、ということではありません。

それはそれでいいんじゃない、別に何でも大丈夫だよ。

相手の行動を受け入れる、ということ。

もちろん人を傷つけるとか変な話殺人とか、そういう極端な場合を除き、ちょっと法律に触れようがそんなに大した問題ではないのである。

例えば子供がどこかから物を盗んできてしまうと、ほとんどの人はその子を糾弾します。

「どうしてそういうことをしたの」と。

そうじゃなくて、まずはその盗み自体を肯定して受容してあげてはいかがでしょう。

別に私は法律を犯してもいいと言ってるのではありません。

法律違反だけど、それで世界がひっくりかえることはないし、一家虐殺になるわけでもない。

肯定して受け入れて、それから世の中のしくみとか、物を盗むと相手が困るとか、そういう話を優しくして差し上げてください。

私も含め大人というのは非常に未熟なのですから、自らの未熟を子供に押し付けるのではなく、日々の忙しさやストレスを言い訳にしないで「私たちが受け入れる度量が足りないのだ」と気づいていくのが筋なのでしょう。

ご自分の子供なのですから、どうか最後まで味方でいてあげてください。

by You