親愛なるあなたへ
今、日本は不況というものを神様から授かっています。
バブルを知っている人からすると見向きもしたくない世界なのかもしれません。
また、バブルを知らない人も「羨ましい」と感じて自分たちがツイてない時代に生まれ合わせた、と思うかもしれません。
ちなみに私はバブル世代です。
でもバブルを全く知らない、というちょっと変わった過去を持っています。
私は小学生のときバブルまっただ中でした。
ほしい物を親に買ってもらえるかもらえないか、そんな多感な時期にちょうど重なったのです。
ところが、うちの親は公務員で、私は「公務員団地」という特殊な環境で激動の外界から良くも悪くも隔離されて平和に育ちました。
当時、公務員は安月給と言われたものです。
さらにうちの両親は学校教育に熱心で社会のことをあんまり子供に話したがらない人でしたから、私はバブルの一時的な熱狂からより守られていたのだと思います。
ということで、バブル崩壊後、一時的な好景気があったものの、ひたすら衰退している日本が私にとっては普通なのです。
不況も何も、これが「普通」なのだからビジネスも頑張ろう、何かアイディアがあるはずだ、何かチャンスがあるはずだ、と思う。
だから怖くもなんともありません。
「麻痺しているんじゃないだろうか」と、ときどき自分が怖くなるくらい怖くありません。
だって普通だから。
一番下が普通なのですから、怖いものなんて何にもありませんよ。
大丈夫です、頑張ろうではありませんか。
by You