親愛なるあなたへ
現実的な、少し怖い話になってしまうのですけれども。
歴史的に見て、これからは経済戦争の幕開けなのですね。
20世紀の殺し合いの戦争から、21世紀の生活をかけた戦争へ。
日本の景気が今後劇的によくなることもありません。
これも厳しい話ですが、過去の歴史から見える確定的事実です。
大学を出たら安心できる時代ではなくなります。
大会社に就職したら安泰な時代ではなくなります。
年金も約束が守られるとは限りません。
波の荒い、戦国時代のようなもの。
日本自体が経済を回すことを学ぶ時代に来ている。
簡単に言うと、経済について一人一人アイディアを出したり自分の頭で考える時代が。
政治家や企業に任せきりでは通用しなくなる、ということです。
その中でサラリーマンを急に辞めるわけにもいかないですから、まずは「いつでも逃げられる心」を是非大切になさってください。
ブラック企業も増えるだろうし、IT技術、AI革命も進歩してなくなる仕事もたくさん出てくるでしょうし、働き方もさらに色んな選択肢が登場すると思います。
戦後の高度経済成長から今日に至るまで有効に働いてきた日本独自の「タテ社会」が機能不全に陥ることもあるかもしれない。
その中で、組織における人間の心理構造がより多様に複雑化してゆきます。
すると心が混乱する、耐えられなくなる、ということもあるかもしれません。
自分が何をやっているのか、いったい自分は何なのか。
でも「いつでも逃げられるんだ」「逃げていいんだ」。
私たちは見えないクサリにつながれて苦しい思いをするために生まれてきたのではありません。
日本は組織という巨大な生き物を育てすぎてしまった。
人の心がそれに食われかかっている。
食われそうなら逃げれば人は元気になれるから。
私も何かしらのお力になれればと。
by You