親愛なるあなたへ
日本は世界に比べて「非常に協力的な国」、という印象があったのですが、以前読んだ本に面白いことが書いてありました。
これはいいとか悪いとかの話ではないのですが、日本は何かをやると、一つのところがほぼ「網羅的にやる」。
コンビニでも何でも、網羅的にやる。
あそこでやってることは、ウチでもやってますよ、と。
「これ一つを専門で」では生き残れない国であるという。
お互いが潰しに潰し合っていく、と。
逆にサービスの質、便利さの向上には確実に貢献していると思います。
鋭い分析であり、ううむと唸ってしまいました。
それに比べ、アメリカではより分業的であるという。
それは、できないことは取り引きだろうが駆け引きだろうが、私にはできないからお願いします、そのかわりウチはこれをやります。
確かに協力的、というイメージの日本でも、上が右と言われれば右を向き、周りがやれば私もやる、という風潮はあるけれども、できないからお願い、できるから私やります、というようなコミュニケーションはあまり見られないような気がします。
いったい何が違うのか。
それは、「お互いに認め合うという意識」なのかもしれません。
道徳論ではなく単純に効率化として「お互い認め合う」という方法が社会を再活性化する、という道も選択肢として残されているようです。
by You