自由の勉強。

親愛なるあなたへ

「自由」とは何かを考えたとき、「組織からの解放」をイメージする人がほとんどでしょう。

たとえば仕事一つとってみても、自分の思い通りにいかないのは組織のあらゆる力学に縛られているから。

家庭環境もしかり。

そして何より「生活」というものがある。

では、もしお金があり余るほどあったなら自由になれるか。

嫌な上司に別れを告げ、嫌な家庭から飛び出せば自由になれるか。

これが究極の問いということになります。

答えを言うと、お金があるだけでは人間は自由になることはできません。

何度か「サラリーマンの心理構造」という内容で書いていますが、この世界は「お金」と「人間関係」の二つで出来上がっています。

お金が山ほどあれば経済的には自由を得ますが、人間関係の自由まで保証してはくれません。

お金で人生の悩みの9割は解決できる、というのを聞いたことがありますがそれは本当だと思います。

ただ、残りの1割は満たしてはくれない。

しかもこの1割が自分にとって重いところだったりするのです。

自転車でいうとこの「両輪」を満たさない限り本当の自由にはなれないのですね。

つまり、「人から嫌われてもいい」という代償を払わない限りいくらお金があっても心から自由になることはできないのです。

お金持ちを目指すのは資本経済下の現代でとても意義あることだと私は思っています。

ただ、お金持ちを目指す人の中にはお金で友情や愛情、自らの尊敬を得ようとする人が多いようです。

でもそれでは本当の自由に、本当の幸せへは何故か到達できない。

お金を持つ前にまずは嫌われる練習をしましょう。

そうすれば自由をつかむことができます。

by You