親愛なるあなたへ
筆者の住むマンションは去年の9月の台風で少々の被害が出たのですが、その一つに大きな木が倒れかかっているというものがありました。
危険と判断されたので、すべての枝を切り落とす作業がなされたのですが、その木がこの冬を耐え忍び、新しく透明感のある鮮やかな緑の新芽を出し始めたのですね。
すごいなぁ、と思って見ていると、あれよあれよと言う間に伸びていって立派な葉をつけ出した。
そのときに思ったのが「木は決して焦っている様子はない」ということでした。
当然と言えば当然かもしれないのですが、全く焦らず、ちょっとずつちょっとずつジワ~ッと全部の時間をかけて伸ばした結果、傍目から見ると「一夜」で戻ったように見える、と。
物事を成す本質というのを改めてそこに垣間見たような気がします。
木は決して急いではいない、と。
by You